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- #1“「糸重矢尽《いとしげ やずく》くん。キミの天職は人形師です」 2019年頃のある日から現代常識が一変してから約7年の春。 小学までは天職鑑定を鑑定師による鑑定をされない。 だから、もしここでまともな天職でないと、今まで仲良しができてた友達から敬遠されることもあるらしい。 だというのに、いざ中学に上がり義務となった鑑定師による鑑定で、俺は 『人形師』という天職を言い渡された。 「人形師って天職からして、少なくとも前線で戦う戦士ではない後方で何かをする天職っぽく聞こえます」 この時の俺は、せめて後方支援的な天職の内容であってくれ。 そう強く願っていた。 もしこれで戦闘の役にも立たない天職だったら、今までは友達だった人達にどう悪く思われてもおかしくない。 だから俺は必死に、俺にとって最善の内容の天職であることを祈り続けた。 「人形を作り、作った人形を操作することに特化した天職。つまり、キミの今後のやりようによってはだが、戦闘の補助なら可能だろう」 そう強く願う中、鑑定師さんの口からは少なくとも俺にとっての最悪の事態にはならない、と断言できそうな回答が告げられると。 「よかったぁー……」 ダンジョンでの戦闘の役に立たない天職なんてのを貰ったら、俺はどうしたらいいか分からなかったので、鑑定師さんからの回答に思わず安心した。 「ただ、人形師は私が知る限りでの話になるけど、あまりダンジョン後略に向いた天職ではないんだ」 その安心した俺に対して、鑑定師のおじさんはまだ安心感を抱くのは早い、と俺を現実に引き戻すような話をし始めた。 「それは何でですか?」 確かにそう言われてみると、人形師という天職はあまり聞いたことがないのもあり、ダンジョン後略に向いていないかも、という話については頷ける。 「私が知る限りでは人形師という天職を持つ子供達の中かは、この天職でダンジョン後略者になった大人の数はかなり少なかった。しかも、なれたとしても、いざダンジョン後略に挑む最中に心折れてからの後、人形師という天職を有効活用できる仕事をする、という人が多かった」 鑑定師のおじさんが知る範囲内での辛い現実を聞いた時、今の俺から未来の俺もそうなる可能性が高いと断言されたような気分となる。 正直言うと物凄く悔しいし、少し泣きたいくらいの気分だ。 「だから矢尽くん。自分の天職を知ったキミはこれからどうしたいのか、よく考えてからキミの人生の道を決めてほしい」 ”
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